ページタイトル:しろびや杉 当サイトのシンボルマーク

画像:しろびや杉(幹と並ぶ)


画像:しろびや杉と徳山湖
名称 しろびや杉 (しろびやすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 7.6m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 岐阜県揖斐郡揖斐川町徳山(注3)
 〃 3次メッシュコード 5336−43−38
 〃 緯度・経度 北緯35度41分56.5秒
           東経136度28分46.1秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2019年11月13日

注1)「徳山城跡としろびや杉について」と題する案内板。1988年9月に旧藤橋村教育委員会と水資源開発公団徳山ダム建設所が連名で設置
注2)「樹の国・日本」による
注3)2005年1月31日、揖斐川町に合併。旧行政区は揖斐郡藤橋村





 揖斐川(いびがわ)のダムのうちで最も上流にあるのが徳山ダムである。
 堤長427m、堤高161mのロックフィルダムで、総貯水量6億6千万トンは日本一。竣工したのは平成20年(2008)。このダムの完成によって、かつての徳山村全戸が湖底に沈んだ。
 もともと徳山村は秘境中の秘境と言ってもよかった。すぐ隣は福井県だが、人の往来は殆ど無い。水没前の昭和62年(1987)には、隣接する藤橋村に編入合併。合併の2年前に行われた国勢調査による人口は632人。もう村として存続できる状態ではなかったようである。いわば「幻の里」であったが、ダムの完成によって、本当に幻の村になってしまった。
 かつて徳山村役場があった地区は本郷と呼ばれた。役場のほかに小学校、診療所、郵便局、駐在所もある、村の中心地区であった。
 本郷地区から見上げる高台には徳山城址があり、そこに「しろびや杉」と呼ばれる大杉が立つ。それが左図のスギだ。ダム湖の水面は大杉に迫ったが、大杉はなんとか水没を免れた。
 ダムの完成で新しく湖岸道路が出来、今はむしろ大杉に会うのが簡単になった。本郷カンタク隧道西口(=漆谷上原橋東詰)から南に入る道があり、終点に駐車場がある。そして駐車場の端から湖岸沿いに遊歩道があって、遊歩道の終点が徳山城址。「しろびや杉」もそこに立っている。
 案内板によると、「しろびや杉」は、村民の願いにより、永遠に保存されることになっているそうである。
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