ページタイトル:知内公園の姥杉 当サイトのシンボルマーク

画像:知内公園の姥杉(幹と並ぶ) 名称 知内公園の姥杉 (しりうちこうえんのうばすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 30m(注1)
目通り幹囲 5.2m(注2)
推定樹齢 伝承700年(注1)
所在地の地名 北海道上磯郡知内町元町
 〃 3次メッシュコード 6240−33−03
 〃 緯度・経度 北緯41度35分30.3秒
           東経140度24分54.8秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2019年6月2日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注2)地表面から1.3mの高さで幹囲を実測





 知内町(しりうちちょう)は、北海道最南端の白神岬(しらかみみさき)と函館市街地を結ぶ線分の中間付近。渡島(おしま)半島南部の町である。演歌歌手北島三郎さんの故郷でもある。
 知内川の河口近く、国道228号から少しだけ南に入ったところで、知内公園と知内墓地公園が荒神社(あらがみしゃ)の広い参道を挟んで向かい合っている。左図の姥杉は、知内公園の一番端。(公園案内図に姥杉の表示あり)
 町が設置した案内板によれば、弘長12年(弘長2年=1262年の誤り?)、乳不足で苦しむ母親を助けたいと遺言して亡くなった雷公神社初代神主了徳院重一の妻玉之江を埋葬した場所に植えられたのがこのスギだという。
 乳不足の母親がこのスギに洗米を供えて祈願し、持ち帰って粥にして食べたところ乳が出たということで、「乳母杉」とか「乳神さん」と呼ばれるようになったようだ。
 根元に出来た瘤を乳房に見立てることもしたらしい。今は一つだが、以前は瘤が二つあったとも言われているとのこと。
 この「姥杉」は、もとは姥ではなく乳母だったわけで、700歳にしてなお母乳の御利益があるのも、人に比べて遥かに長い寿命を持つ巨木ならではということなのだろう。
ボタン:北海道の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る