|
 |
|
名称 白坪神社のモミ (しらつぼじんじゃのもみ)
名称の典拠 なし
樹種 モミ
樹高 35m(注1)
目通り幹囲 5.0m(注2)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 鳥取県八頭郡(やずぐん)智頭町(ちづちょう)西谷(にしだに)
〃 3次メッシュコード 5234-62-73
〃 緯度・経度 北緯35度13分50秒
東経134度17分16秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2020年10月19日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注2)地表面から1.3mの高さにおける幹囲を実測
智頭急行山郷(やまさと)駅の東で国道373号と別れ、県道7号(智頭勝田線)を白坪川(しらつぼがわ)の谷奥に向かう。この県道は右手峠(うてとうげ)を越えて岡山県まで続くが、私の目的地はすぐ近くだ。
左図のモミが立つ白坪神社は、県道7号に入って約400m。白坪川の対岸に鎮座する。(参道入口の橋近くに路肩駐車スペースあり)
訪ねたとき、拝殿前には瑞々しいサカキが供えられ、関係者の手造りと思しき説明が壁に掲げてあった。
その説明によると、祭神は瀬織津比咩命(せおりつひめのみこと)。『白坪川の渕瀬の神を奉斎したもの』だそうだ。創立年代不詳ながら、天安2年(858)、安芸国厳島大明神の分霊を勧請したとの口碑があるという。近世まで太藝宮(たきのみや)または滝牛王(たきごおう?)と称し、(水によって清める御利益がある神を祭神としていることから?)『流行病の予防に効験あると伝わる』そうである。時節柄、私も、新型コロナ・ウィルスの沈静化を祈らせていただいた。
左図のモミは参道の脇。谷側に少し傾いて立つ。
湿潤な環境にあって、幹の最上部まで苔が這い上り、シダの着生も見られる。
環境省資料(1988年度報告値)による幹囲は490cm。今はもっと大きいはずだ、ということで、かなり苦労したが、なんとか宮誠而さん提唱のM式を真似て測ったところ、502cmの値を得た。
環境省データの上では県内第4位ということになるが、上位に挙げられたモミのなかにはもう既に伐採されたものも含まれ、実質はもっとランクが上だと思われる。
しかしながら知る人は少ないようで、「白坪神社 モミ」でネット検索しても有力情報は何も見つからなかった。 |
|