ページタイトル:白鷺のクス ロゴ:人里の巨木たち

画像:白鷺の樟_1

画像:白鷺の樟_2
名称 白鷺のクス (しらさぎのくす)
名称の典拠 天然記念物指定名称(注1)
樹種 クスノキ
樹高 16m(注2)
目通り幹囲 9.0m(注3)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 福岡県大川市酒見(さけみ)
 〃 3次メッシュコード 4930−63−41
 〃 緯度・経度 北緯33度12分40.1秒
           東経130度23分11.4秒
福岡県指定天然記念物(1960年1月12日指定)
撮影年月日 2015年3月19日

注1)石造の案内板には「白鷺の楠」とあるが、天然記念物指定時の名称は「白鷺の樟」。そして、その後、名称が見直され、平成10年度にカタカナ表記とされた
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による注3)環境省データでは、幹囲に関する数値が抜けているので、この部分だけ福岡県公式ウェブサイトの一つ「福岡県の文化財」による





 市立大川中学校の西に隣接して風浪宮(ふうろうぐう)が鎮座する。
 風浪宮公式サイトによると、新羅征伐から帰還した神功皇后が軍船を筑後葦原の津に寄せた際、白鷺が忽然と現れ、艮(うしとら)の方角に飛び去った。(艮は今で言う北東に当たり、鬼門とされる方角である)
 皇后は、この白鷺こそ、勝運を授けてくれた少童命(わだつみのみこと)の化身に違いないと思い、白鷺が止まった地に、時の海上司令官であった阿曇連磯良丸(あずみのむらじいそらまる)を斉主として少童命を祀った。それが風浪宮の始まりという。(地名の酒見については鷺見が転じたとしている)
 実は、はじめ、「白鷺の樟」の名は、翼を広げた鷺に見立てた樹形によるものと思っていた。実際はそうではなく、神功皇后の軍船近くから飛んできた白鷺がこのクスノキに止まったという伝承が命名の由来らしい。
 その「白鷺の樟」は、随身門の先、拝殿の手前。向かって右手に立っている。
 背丈は低いが、なかなか堂々たるクスノキである。
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