ページタイトル:白浜神社のビャクシン 当サイトのシンボルマーク

画像:白浜神社のビャクシン「薬師の柏槙」(幹と並ぶ)

 「薬師の柏槙」


画像:白浜神社のビャクシン「白龍の柏槙」

 「白龍の柏槙」


画像:白浜神社のビャクシン(鳥居近くの個体)

 鳥居近くのビャクシン
名称 白浜神社のビャクシン
    (しらはまじんじゃのびゃくしん)
名称の典拠 天然記念物指定名称を参考に
樹種 ビャクシン
樹高 15m(注1)
目通り幹囲 5.8m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 静岡県下田市白浜
 〃 3次メッシュコード 5238−07−28
 〃 緯度・経度 北緯34度41分36.4秒
           東経138度58分20.8秒(注1)
静岡県指定天然記念物(1969年5月30日、「白浜神社のビャクシン樹林」の名称で境内のビャクシンを一括指定)
撮影年月日 2020年2月4日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による(これは「薬師の柏槙」(左上図)のデータ)





 伊豆諸島は火山島である。
 古く、噴火が神の仕業と考えられていた頃には、島では火山活動を「御神火(ごじんか)」と呼んだ。伊豆諸島は、島の成立過程も含め、「御神火」と密接に結びついた島々である。
 近年になっても噴火はたびたび繰り返され、昭和61年(1986)に伊豆大島三原山(みはらやま、749m)が噴火、平成12年(2000)には三宅島が噴火して、いずれも全島避難となったことが記憶に新しい。
 下田市の白浜海岸に立つと、沖合に、伊豆諸島が横に大きく広がって見える。島で噴火が起きると、この海岸からもよく見えたらしい。半島側では噴火を「島焼き」と呼び、神を畏れた人々はここに神社を祀るようになった(海岸に設置された案内板より)。白浜神社公式ウェブサイトには、『2400年の歴史を持つ伊豆最古の宮』だとある。
 境内案内図を見ると、本殿の後方高台に「古代祭祀場」が描かれている。古い時代にはこのようなところで、島々を統べる神に対して祭事を行っていたのだろう。
 白浜神社の主祭神は伊古奈比当ス(いこなひめのみこと)。三嶋大明神の后神である。(実を言うと、神社の名前は祭神の名をとった「伊古奈比当ス神社」が正式名で、白浜神社は通称)
 伊豆半島ジオパーク公式ウェブサイトによれば、かつて伊古奈比当スと三嶋神は三宅島に祀られていたとされ、『「日本後記」によると荒ぶった伊古奈比当スが天変地異を引き起こし、朝廷は女神の怒りを鎮めるために三嶋神と共に伊古奈比当スを「名神」(国が別格の神社として祭る)として定め』たとのこと。
 伊豆半島に鎮座しているけれども、白浜神社は、伊豆諸島との結びつきが強い神社なのだ。
 前置きが長くなった。
 境内のビャクシンが静岡県から文化財(天然記念物)指定を受けている。
 そのうち、鳥居近くのビャクシン、「薬師の柏槙」、「白龍の柏槙」の3本を紹介する。(長くなりすぎたので、詳細は「少し大きめの画像」で)
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