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名称 新十津川農業高校のシダレヤナギ
(しんとつかわのうぎょうこうこうのしだれやなぎ)
名称の典拠 なし
樹種 シダレヤナギ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 5.4m(注1)
推定樹齢 200〜299年(注1)
所在地の地名 北海道樺戸郡新十津川町字中央
〃 3次メッシュコード 6541−27−50
〃 緯度・経度 北緯43度32分49.0秒
東経141度52分45.2秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2019年6月5日
注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
石狩平野の北端近く、南流する石狩川(いしかりがわ)に、西から流れてきた徳富川(とっぷがわ)が合流するあたりにJR札沼線新十津川駅がある。
いきなり話が脇道にそれるが、新十津川町公式ウェブサイトによると、町の歴史は明治22年(1889)8月、奈良県最南端の秘境十津川郷を大水害が襲ったことに始まる。十津川郷6ヶ村の死者は168名、3千人もの人たちが家屋・田畑・山林等の生活基盤を失った。ある意味、移住せざるを得なかったのである。新天地を求めて北海道に渡った600戸、2489人の方々の努力を中心に、今の新十津川町が築かれたということのようだ。
同サイトには駅のことも載っていた。ターミナル駅である新十津川駅の発着列車は一日1本のみ。新十津川駅出発は午前10時ちょうど。「日本一早い最終列車が出る終着駅」だそうである。(2020年5月7日をもって廃線になることが決まっているという)(※)
閑話休題。
駅の東方400mほどのところに新十津川農業高校があり(正式な校名は北海道新十津川農業高等学校)、校庭にシダレヤナギが立つ。
2幹のヤナギで、いずれの幹も太く、全体としての体積感も十分。大枝の先端は切られているが、衰えたためというのでなく、規模を限定するために人為的に切られたのではなかろうか。枝振りや樹肌は若々しく、樹勢も良さそうだ。
全国的でもトップクラスのシダレヤナギ巨木だと思われる。
※新型コロナ・ウィルス感染拡大を阻止するため、北海道にも緊急事態宣言が発せられたことを受け、急遽ラストランを前倒しし、4月17日に最終列車が走った。(2020/04/18追記) |
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