ページタイトル:下佐々のクスノキ ロゴ:人里の巨木たち

画像:下佐々のクスノキ(幹と並ぶ) 名称 下佐々のクスノキ (しもささのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 14m(注1)
目通り幹囲 6.6m(注2)
推定樹齢 300年以上(注3)
所在地の地名 和歌山県海草郡紀美野町下佐々(注4)
 〃 3次メッシュコード 5135−12−85
 〃 緯度・経度 北緯34度09分19.2秒
           東経135度18分45.0秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2014年3月23日

注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注2)地上1.3mの高さにおける幹囲を実測
注3)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注4)2006年1月1日、海草郡内の2町が合併して紀美野町誕生。旧行政区は海草郡野上町





 貴志川(きしがわ)右岸、野上中学校の西に、町民が憩う公園がある。
 公園には、平成6年(1994)の廃線まで野上電鉄を走っていたモハ31号電車も展示されているが、主役はこのクスノキだ。バス停の名も、「くすのき公園」。
 クスノキの根元に、「田渕家樟陰荘跡」と刻んだ石碑がある。
 田渕家は御坊市の名家で、実業家でもあった。大政翼賛会の時代に無所属を貫き、太平洋戦争の開戦に反対した衆議院議員田渕豊吉の生家でもある。
 ここは、その別荘があった場所なのだろうか。樟陰荘の名前に、クスノキが別荘の景観において主役であったことが想像できる。
 今は別荘を想像させるものは何もない。
 盛夏に緑陰を得るため、クスノキの回りに配置されたベンチが「樟陰荘」の名を思い出させるのみである。
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