ページタイトル:下合瀬の大カツラ ロゴ:人里の巨木たち

画像:下合瀬の大カツラ 名称 下合瀬の大カツラ (しもおうせのおおかつら)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 カツラ
樹高 35m(注1)
目通り幹囲 14.8m(注1)
推定樹齢 100〜199年(注1)
所在地の地名 佐賀県佐賀市富士町下合瀬(注2)
 〃 3次メッシュコード 5030−12−20
 〃 緯度・経度 北緯33度26分36.1秒
           東経130度15分37.7秒
国指定天然記念物(1962年5月16日指定)
撮影年月日 2015年3月21日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注2)2005年10月1日、佐賀市に合併。旧行政区は佐賀郡富士町





 嘉瀬川(かせがわ)上流に北山(ほくざん)ダムがある。堤長180m、堤高59.3mの重力式ダムだ。発電と灌漑を行うために水を溜めることが主目的であるためか、ダムが作る人造湖は、北山貯水池(ほくざんちょすいち)と名付けられている。(=国土地理院の地形図における名称。北山湖(きたやまこ)と呼ばれることもある)
 そのダム湖に注ぐ初瀬川(はつせがわ)の流入点近くに、この大カツラが立っている。
 いわゆる千本カツラの姿だが、中央部に立つ幹がないことから、既に枯れてしまった第一世代のカツラの蘖(ひこばえ)が育ったものと思われる。
 1995年刊行の講談社「日本の天然記念物」によると、その当時、幹囲30cm以上のものが計31本。そのなかに「カヤとモッコクが各1本はいりこんでいる」とある。
 訪問時現在、カヤは確かにあった。モッコクという樹種についてはよく知らないが、それらしきものもある。
 カヤは株の外側、下から見ると中央にあって、カヤの葉がカツラの幹を隠している。カツラの美観上はありがたくないのだが、天然記念物の一員である以上、切ってしまうわけにはいかないのだろう。
 巨木好きの身勝手な放言を許してもらえるなら、ちょっと迷惑な部外者のように思われた。
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