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名称 下蒔田のカヤの木 (しもまいたのかやのき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 カヤ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 4.9m(注2)
推定樹齢 380〜390年(注3)
所在地の地名 埼玉県秩父市蒔田(下蒔田)
〃 3次メッシュコード 5439−00−57
〃 緯度・経度 北緯36度02分42.6秒
東経139度05分17.7秒
秩父市指定天然記念物(1964年8月7日指定)
撮影年月日 2023年11月20日
注1)1992年3月に秩父市教育委員会が設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)「秩父の環境を考える会」編「秩父地方の老樹・名木」による
注3)上記案内板には350〜360年と書かれていたが、設置から約30年を経ての訪問だったので、それに30年を加えた
国道140号(皆野秩父バイパス)秩父蒔田インターチェンジの北東約1.8km。蒔田川(まいたかわ)のかつての蛇行部分を背にして、曹洞宗平林山大慶寺(だいけいじ)がある。
本堂に向かって左側に墓地があって、そこに左図のカヤが立っている。
てっきり大慶寺のカヤと思って近づいたが、案内板によれば、ここは『大慶寺西側の十四人持共有墓地内』だという。そして、かつて当地の名主を務めた内田氏が大慶寺を開基した際に手植えしたカヤだとある。(注4)
だとしても、初めて訪ねた者には大慶寺の墓地にしか見えず、また普通に小道を辿ってカヤまで行ける。案内板が読めた時には、もうカヤの前である。
そんなことから、自由に見学させていただけるものと解釈することにした。
独立木ではないので、外から見る樹形はぼんやりとしたものだが、樹下に入るとまさしく見事なカヤである。
折損枝が少なく、樹勢が良さそうだ。下部の枝は邪魔になるからと、人為的に切除されたのだろう。
上記幹囲データを載せている「秩父地方の老樹・名木」は1999年の刊行である。それから20年以上を経て、今出はもう5mを超えていることだろう。
注4)「秩父地方の老樹・名木」は、内田家の言い伝えとして、次のような話を紹介している。内田家に仕えていた長吉という者が大慶寺の庭に1本のカヤを植え、自分が死んだらこの木の下に埋めてくれと言い残した。それがこのカヤだという。 |
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