ページタイトル:下来島のボダイジュ ロゴ:人里の巨木たち

画像:下木島のボダイジュ 名称 下来島のボダイジュ (しもきじまのぼだいじゅ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 マンシュウボダイジュ
樹高 22m(注2)
目通り幹囲 5.5m(注2)
推定樹齢 伝承200年(注3)
所在地の地名 島根県飯石郡飯南町下木島(加田)(注4)
 〃 3次メッシュコード 5232−45−48
 〃 緯度・経度 北緯35度02分34.7秒
           東経132度43分52.0秒
島根県指定天然記念物(1964年5月26日指定)
撮影年月日 2016年3月29日

注1)1966年3月に島根県教育委員会と赤来町教育委員会が連名で設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)上記案内板による
注4)2005年1月1日、頓原町と合併して飯南町誕生。旧行政区は飯石郡赤来町(あかぎちょう)





 国道184号沿いの「加田」バス停近くから、西に300mほど入ったところに立つボダイジュ。案内板によれば、樹種はマンシュウボダイジュだという。
 平凡社「日本の野生植物(木本編)」によると、マンシュウボダイジュの分布域は、朝鮮から中国北部・東北部。そんなことから満州菩提樹と名付けられたのだと思うが、日本でも、山口県の山地でまれに見られるそうだ。
 島根県は山口県の隣県である。このマンシュウボダイジュも自生だったのだろうか。
 案内板によると、ここは真言宗宝積寺(ほうしゃくじ)の跡地で、「昔琴引山上にあったボダイジュが、寺堂と共に此の地に移し植えられたと伝えられ」ているそうである。
 また、宝積寺と関係が深い西蓮坊(ボダイジュの北北西800mほどのところにある)所蔵の文書には、寛政年間(1789〜1801)には目通り一丈七尺(5.1m)の巨木であったが、田畑の日影になるからと伐採された旨が記されているらしい。
 現在、私たちが目にするのは、切株から芽生えた二代目とのこと。
 なるほど。そうだとすれば、この不思議な樹形も説明が出来るように思われる。
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