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名称 奥之院の大杉 (おくのいんのおおすぎ)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 スギ
樹高 30m(注1)
目通り幹囲 5.4m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 愛媛県四国中央市新宮町馬立古野(注2)
〃 3次メッシュコード 5033−74−38
〃 緯度・経度 北緯33度57分01.9秒
東経133度36分21.3秒
四国中央市指定天然記念物(1982年11月3日指定)
撮影年月日 2013年3月21日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注2)2004年4月1日、2市1町1村が合併して四国中央市誕生。旧行政区は宇摩郡新宮村
銅山川左岸、国道319号沿いに、真言宗大覚寺派の古刹、金光山遍照院仙龍寺がある。四国88ヶ所総奥之院を称する霊場である。標記の天然記念物指定名称は、それに因む命名。(総奥の院を称する寺は仙龍寺の他にもある)
「奥之院略縁起」案内板によれば、弘仁6年(815)、空海が42歳のとき、この山に来て、当時ここに住んでいた法道仙人から、山を譲り受けた。そして、21日間岩窟に籠もり、厄除けと虫除けの誓願を立てて護摩修行を行った。そんな由緒を伝えているようだ。
徒歩参道の途中に、大杉が2本立っている。天然記念物の大杉は、国道から見て奥の方。
左図の建物は「通夜堂」というらしい。御堂の前(写真では建物の左側にあたる)は、広場になっているが、これは人工の広場で、小さな滝の上を、大きなコンクリートの板で覆ったものである。滝の水は大杉の下を渓流となって、銅山川に注いでいる。
大杉は、寺の創立前から立っていたとは考えにくい。人の手で植えられた幾本もの苗の中で、運良く生き残ったものであろう。
岩だらけのこんな環境で、よくここまで育ったものだと、素直に讃えたいと思う。 |
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