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名称 千石の兜杉 (せんごくのかぶとすぎ)
名称の典拠 「とやま巨木探訪」(注1)
樹種 スギ
樹高 15m(注2)
目通り幹囲 6.8m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 富山県中新川郡上市町千石
〃 3次メッシュコード 5437−73−95
〃 緯度・経度 北緯36度39分51.1秒
東経137度26分31.0秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2006年5月4日
注1)2005年6月に桂書房より刊行(泉治夫・内島宏和・林茂編)
注2)上記「とやま巨木探訪」による
上市川第二ダムの右岸道路を進むと、富山県上市カヌー競技場管理事務所近くに1本の大杉が見えてくる。これが兜杉である。
上記「とやま巨木探訪」には、名の由来についての記述がある。
ダム湖に沈んだ千石集落には、平安時代の武士平井保昌の子孫が住んでいた。保昌は、京で狼藉の限りを尽くした酒呑童子を退治した源頼光の甥であり、童子征伐も頼光とその四天王、それに保昌の6人で成し遂げたという。
のち、保昌はこの地に移り住んだが、様々な祟りが生じたため、それを鎮めるために、家宝の兜を埋め、杉を植えて供養したと伝えているらしい。
この大杉が、その木だというのだろうか。
平安時代に生を受けたと言われると、眉に唾をつけたくなるが、存在感のある独立木ではある。
今は、悪鬼征伐などという血なまぐさいことは忘れ、のんびりカヌー競技を観戦できることを喜んでいるに違いない。 |
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