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中央が「関の杉」 |
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名称 関の杉 (せきのすぎ)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 スギ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 8.2m(注2)
推定樹齢 1000年(注3)
所在地の地名 青森県西津軽郡深浦町関字栃沢
〃 3次メッシュコード 6140−00−88
〃 緯度・経度 北緯40度44分24.5秒
東経140度06分04.8秒
青森県指定天然記念物(1955年1月7日指定)
撮影年月日 2005年8月3日(左写真)
2013年8月22日(少し大きめな画像)
注1)深浦町教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)「関の甕杉と古碑群」案内板による(設置者及び設置年月不詳)
国道101号の南側高台に立つ。国道からよく見える。
近くにあった阿弥陀杉(現在はない)とともに、古くから有名な大杉だったようだ。
東日本を旅した民俗学者菅江真澄(1754?〜1829)も、寛政9年(1797)旧暦5月7日にここを通って、大杉のことを記している。
それには、安浄寺(浄安寺?)の「しりより」入ったと記されているようだ。現在、大杉の高台から見える浄安寺の境内が、ここまで広がっていたのだろうか。
大杉の近くに、南北朝時代の供養塔が多数並んでいる。この辺りに散在していたのをここに集めたもので、全部で42基あるらしい。阿弥号も見られ、時宗の遊行僧が、当時この地にまで阿弥陀信仰を広めていたことがわかる。伝承樹齢が正しければ、大杉はそれら人間の営みを、じっと眺めてきたことになる。
遠望した姿が水甕を伏せた形に似ているので、「甕杉(かめすぎ)」とも呼ばれるという。しかし、(阿弥陀杉に対して?)「神木(かみすぎ)」と呼ばれていたのが訛ったとする説もあるようで、判然としない。今は「亀杉」と記されることも多いようだ。
樹勢の良い、堂々たる大樹である。 |
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