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名称 清凉寺のタブノキ (せいりょうじのたぶのき)
名称の典拠 なし
樹種 タブノキ
樹高 12m(注1)
目通り幹囲 5.8m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 滋賀県彦根市古沢町
〃 3次メッシュコード 5236−72−31
〃 緯度・経度 北緯35度16分55.1秒
東経136度15分57.1秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2009年5月9日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
彦根城の東1.7kmほどに、標高232.5mの佐和山が聳え、その北西麓に、曹洞宗祥壽山清凉寺がある。
佐和山は、関ヶ原合戦における西軍の中心的人物であった石田三成の居城があったところ。合戦後、勝利した東軍方の井伊直政が、この城に封ぜられた。
慶長7年(1602)、直政が没すると、三成の屋敷があったこの辺り一帯を寺地として、清凉寺が開創された。四百年ほど前のことである。以来、井伊家の菩提寺として、また曹洞宗の参禅道場として、清凉寺は繁栄を続けた。
今も、決して観光寺院ではない。並び建つ伽藍や、塵一つ無く掃き清められた境内に、張りつめた雰囲気が充満している。たしかに、ここは心の修行の場なのだ。
そんな神聖な場所に、のほほんと侵入したことを詫びる気持ちも込めて、本堂に向かって手を合わせ、それからタブノキに向かった。
タブノキは、僧堂(座禅堂)の前、小石が敷き詰められた広場に立っている。
主幹はとうに朽ち、若い細枝たちが、かろうじて概形を維持している。背も低い。
でも、堂々としている。
清凉寺の雰囲気が、タブノキに威厳を与えているように思えた。 |
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