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名称 沢尻の大サワラ (さわじりのおおさわら)
名称の典拠 私が勝手に(?)命名(注1)
樹種 サワラ
樹高 29m(注2)
目通り幹囲 10.0m(注2)
推定樹齢 800年、それとも1000年以上?(注3)
所在地の地名 福島県いわき市川前町上桶売字上沢尻
〃 3次メッシュコード 5540−75−05
〃 緯度・経度 北緯37度15分39.6秒
東経140度41分26.6秒
国指定天然記念物(1974年8月10日指定)
撮影年月日 2004年10月11日(左写真)
2009年2月22日(少し大きめの画像)
注1)天然記念物指定名称は「沢尻の大ヒノキ(サワラ)」。樹種がヒノキでなくサワラであることは周知の事実である。なのに、何故このような呼称となったかについて、地元では「沢尻のヒノキ」と通称されていたから、ということのようだ。
しかし、樹種部分をカタカナで示すのは、他の指定木がそうであるように、樹種の和名をカタカナで表す学問上の通例に準じたと考えるのが普通であろう。樹種が間違っている以上、素人考えでは、この名称は不適当だと思う。いったん、ある名称で天然記念物に指定すると、その後、容易に名称変更ができないのであれば、ある意味、致し方なかろうが、せめて私のサイトでは、サワラの名で掲載したい
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)いわき市教育委員会が設置した案内板による
JR磐越東線夏井駅から東に4kmほどの位置。
南に向かって緩やかに傾斜する斜面に立っている。周辺は山間の畑地。このサワラも宇佐美さんという方の私有物である。
樹皮の様子は違うが、カヤのように幹の表面が筋状に盛り上がっている。ところどころに瘤状突起も見られ、生存競争を勝ち抜いた野武士の面構えだ。
上から下まで多くの枝が出ている。さすがに最頂部は少し疎らになってきているけれども、下部は、日光を受ける空間を求めて、地面に触れんばかりに葉を広げ、今も旺盛な樹勢を誇っている。
ヒノキと間違えられたり、サワラにしてみれば、ちょっと不本意な扱いを受けている(?)が、日本最大のサワラである。 |
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