ページタイトル:真浄寺のスギ ロゴ:人里の巨木たち

画像:真浄寺のスギ(幹と並ぶ)


画像:真浄寺本堂
 市指定文化財の本堂
名称 真浄寺のスギ (しんじょうじのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 30m(注1)
目通り幹囲 5.0m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 千葉県香取市沢(注2)
 〃 3次メッシュコード 5340−53−68
 〃 緯度・経度 北緯35度48分15.7秒
           東経140度28分33.2秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2014年5月14日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(U)」による
注2)2006年3月27日、1市3町が合併して香取市誕生。旧行政区は香取郡栗源町





 沢の集落を通る県道44号(成田小見川鹿島港線)に新道が出来、新道には「道の駅くりもと」ができた。「くりもと」の名は、開駅の時点ではまだ合併前の栗源町(くりもとまち)だったからである。
 愛称は「紅小町の郷」。紅小町(べにこまち)は、当地の名産であるサツマイモの品種名。いも祭の際に、籾殻の火で5トンの紅小町を焼く、「日本一の焼いも広場」もある。
 その道の駅から、直線距離で東南東に約600m。集落内の一段高いところに、日蓮宗蓮寿山真浄寺がある。
 案内板によると、唐僧鑑真(がんじん)大和上の開山と伝わる古刹で、永徳元年(1381)、松戸市の平賀本土寺9世妙高院日意上人を中興開山とするという。日蓮宗寺院としてのスタートはその時ということになる。いずれにしても、長い歴史を持つお寺だ。
 シダレザクラの寺として有名なようで、昭和63年(1988)には「房総の魅力500選」にも選ばれたようだ。しかし、私の目的はサクラではなく大杉。
 訪問時現在、環境省巨樹データベースには、真浄寺のスギが3本登録されている。そのうち最大の個体は、上図、向かって右のスギ。他よりひと回りもふた回りも大きい。
 実は、朝7時前の訪問だった。太陽はもう高く昇っているのだが、町に人影は見えない。
 スギだけ撮影させていただいて、黙って静かに帰るつもりでいたところ、ちょうどそこへ、ご住職が帰ってこられた。ボランティアの朝仕事を終えたとのこと。
 ご住職のお話では、昔は寺の回りにぐるっと大杉があったが、昭和25年(1950)に、現存する3本を残して全部伐ってしまったそうである。
 せっかく残った3本だから、これからも大事に守って行きたい。そのように思っておられるご様子だった。
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