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名称 佐多岬のガジュマル (さたみさきのがじゅまる)
名称の典拠 なし
樹種 ガジュマル
樹高 −
目通り幹囲 −
推定樹齢 −
所在地の地名 鹿児島県肝属郡南大隅町佐多馬籠(注1)
〃 3次メッシュコード 4630−35−93
〃 緯度・経度 北緯30度59分58.0秒
東経130度39分49.1秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2018年3月23日
注1)2005年3月31日、肝属郡内の2町が合併して南大隅町誕生。旧行政区は佐多町
九州(島)の最南端が佐多岬である。(本土の最南端とも言える)
地形が険しく、人家もないのだが、最南端の地に立つ憧れのような気持ちも手伝ってか、今や結構な観光地である。近くまでは車でも行ける。
岬周辺はもとから自然林で覆われていたと思われるが、それらのなかには、同じ九州とはいえ、他では見られないような樹種も混じる。
例えばソテツ。南九州の海岸部のところどころに見られるソテツ自生地は、ソテツの自生北限地帯にあたるようだ。宮崎県の都井岬や、鹿児島県の薩摩半島と大隅半島の南海岸に近いところに点々と自生地が見られ、それらは国の特別天然記念物に指定されている。ここ佐多岬もその一つ。
ほかにガジュマル。佐多岬に至る道路の脇に、ガジュマルが並木のように並ぶ場所があった。生えている状況からは自生のように見えたのだが、平凡社「日本の野生植物」の記述を確認したら、日本における分布域は屋久島以南であるようだ。これらのガジュマルは人の手で植えられたのだろうか。
左図は、佐多岬の第一駐車場内に立つガジュマル。
株全体を気根が取り囲んでいて、1本の木としてはなかなか大規模なものだ。気根が垂れる範囲の全周は10mを優に超える。(ただし幹そのものは思ったより細かった)
多分、近年になって人為的に植えられたガジュマルなのだろうが、私にとっては、はるばる遠くまで訪ねただけの価値があるように思われた。 |
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