|
|
|
名称 算所の大樟 (さんじょのおおくす)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 クスノキ
樹高 23m(注2)
目通り幹囲 5.7m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 大分県豊後高田市新栄(しんえい)
〃 3次メッシュコード 5031−23−75
〃 緯度・経度 北緯33度33分57.1秒
東経131度26分49.1秒
豊後高田市指定天然記念物(1971年7月1日指定)
撮影年月日 2010年3月22日
注1)設置者名・設置年月とも不詳
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
河口近くの桂川右岸に、豊後高田城があった。
豊後国守護大友能直の家臣、高田重定が鎌倉時代に築いた古城で、今は跡地に桂陽小学校ほか、さまざまな施設が出来ている。その場に立っても、かつてここに城があったとは気づきにくい。ただ、地図で見ると、いかにも人工的な形の濠が残っているので、城の輪郭が想像できなくもない。
このクスノキが立つ琴平宮は、その濠のすぐ外側。本丸からは鬼門の方角にあたるため、神社は高田城の鬼門鎮護の役割も担っていたのかも知れない(当否不明)。
境内に立つクスノキがこれ。国指定天然記念物の宇佐神宮社叢に大被害を与えた1991年台風19号は、このクスノキにも大きな損害を与えたらしい。どことなくこぢんまりした姿に見えるのは、そのためだろうか。
九州にあって、幹囲5.7mのクスノキは、それほど自慢できるサイズではないが、訪問時現在の環境省巨樹データベースによれば、豊後高田市内No.1の巨樹だ。
なお、樹名の「算所」は、この地の古い地名である。 |
|