|
|
|
名称 山波艮神社のウバメガシ
(さんばうしとらじんじゃのうばめがし)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 ウバメガシ
樹高 8m(注1)
目通り幹囲 8.0m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 広島県尾道市山波町
〃 3次メッシュコード 5133−41−98
〃 緯度・経度 北緯34度24分46.5秒
東経133度13分48.1秒
広島県指定天然記念物(1959年7月15日指定)
撮影年月日 2013年5月23日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
ウバメガシは、漢字では姥目樫と書く。
なぜ姥目(うばめ)なのか。「牧野新日本植物図鑑」は、その理由を「若葉が褐色であるから」としている。蛇足を加えるならば、本来なら瑞々しいはずの若葉(新芽)が、まるで枯葉(老いた葉)のような色をしているから、ということであろうか。
生長した葉はもちろん緑色だが、堅くて小さい。葉が堅いのは、表面に厚いクチクラ層を持つことによる。そのため乾燥に強く、強い海風を受ける岩場のようなところでも育つことが出来る。
材質も緻密で堅く、水に入れると、なんと沈んでしまうらしい。この緻密さが良いのだろうか、上質の木炭(備長炭)の材料としてウバメガシが用いられるのは、よく知られるところ。
あまり大木になることはないが、それでもまれに巨木にまで生長することがある。
標記のウバメガシも代表的な巨木と言ってよい。(ただし、上記データの幹囲8mは株立ち全体としての値であって、最大幹でも2m台である)
案内板によると、江戸時代から既に知られていた古樹で、「福山志料」や「西備名区」にも載っているとか。
天然記念物に指定された当時は300mほど南の海岸近くにあったが、その後、生育環境が悪化したため、現在地に移されたという。
国道2号沿い、尾道造船株式会社の構内にある。 |
|