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画像:桜沢の桜

画像:桜沢の桜(幹と並ぶ)
名称 桜沢の桜 (さくらざわのさくら)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 エドヒガン
樹高 9m(注2)
目通り幹囲 5.2m(注2)
推定樹齢 320年(注3)
所在地の地名 長野県北安曇郡松川村(鼠穴区)
 
〃 3次メッシュコード 5437−46−77
 
〃 緯度・経度 北緯36度23分46.2秒
           東経137度50分06.2秒
松川村指定天然記念物(1999年3月19日指定)
撮影年月日 2006年4月29日

注1)松川村教育委員会と鼠穴区が連名で設置した入口の新しい案内柱(設置年月不詳)。ただし、サクラの傍の標柱の方は「桜沢のさくら」とひらがな
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注3)八十二文化財団のホームページ「長野県の文化財」による





 個人の所有物で、家の裏庭のようなところに立っている。
 が、自動車道脇に入口を示す標柱が立てられており、サクラまでの小径もある。お邪魔にならずに、背後から近づくことができるようなので、無断で見学させていただいた。
 かなりの古木で、平成元年の旧環境庁調査時に既に「枯死寸前」と評されている。でも、ちゃんと生き延び、それから10年後には村の天然記念物にも指定された。
 訪れたのは、花の盛り。
 主幹はとうに失い、大枝があったであろう跡には大きな空洞が開いている。満身創痍の姿である。
 よく見ると、若い細枝が何本も出ている。花をつけているのは、殆どそれら若枝だ。
 年をとっても、若枝を伸ばし、花をつける。動物である人間にはできない芸当だが、せめて心の中だけには、細い若枝を伸ばし続けたいものだと思った。
 
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