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名称 桜野のオンコ (さくらののおんこ) 名称の典拠 「日本の巨樹・巨木」 樹種 イチイ 樹高 12m(注1) 目通り幹囲 4.3m(注1) 推定樹齢 800年(注1) 所在地の地名 北海道二海郡八雲町桜野(注2) 〃 3次メッシュコード 6340−12−52 〃 緯度・経度 北緯42度08分05.3秒 東経140度16分58.4秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2019年6月16日 注2)2005年10月1日、山越郡八雲町と爾志郡熊石町の2町が合併して二海郡八雲町誕生。旧行政区は山越郡八雲町 JR函館本線野田生(のだおい)駅の近くから、野田追川(のだおいがわ)左岸を遡上する道道がある。道道573号(桜野野田生停車場線)だ。 この道道を谷奥に向かって進んで行くと、桜野温泉入口を過ぎ、桜野牧場に至るまでの間の道路脇(山側)に左図のイチイが立つ。(オンコはイチイの異称。わが新潟県でもイチイをオンコとかオッコとか呼ぶことが多い) 幹の内部はすっかり空洞となり、全体にかなり傷んだ姿である。 写真に見える石像は馬頭観音。三面六臂の姿で刻まれている。洞の中には「馬頭観音」または「馬頭観世音」と記した石塔が置かれているのだが、下部は腐朽した木屑に埋まって見えない。 家畜への加護を願ったものだろうか。それとも通行の安全を願ったものだろうか。 このような馬頭観音信仰は、純粋仏教というより、神仏習合の民間信仰の一種のように思われる。このイチイも神の依代のように考えられたのではないだろうか。 |
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