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名称 桜堂の桜 (さくらどうのさくら)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 エドヒガン
樹高 21m(注2)
目通り幹囲 3.2m(注2)
推定樹齢 300年(注3)
所在地の地名 長野県下伊那郡高森町下市田
〃 3次メッシュコード 5337−26−49
〃 緯度・経度 北緯35度32分36.9秒
東経137度52分06.0秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2014年4月11日
注1)高森町教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)上記案内板による
滝桜で知られる福島県三春町は、なぜ三春なのかというと、普通は時期をずらして咲くウメ、モモ、サクラが同時に咲く。つまり3つの春が一度にやってくるからだという伝承があるらしい。(角川日本地名大辞典より)
でも、それは三春に限ってのことではなく、私が訪ねた時、ここ高森町でも3つの花が揃って咲いていた。
冬枯れの季節が終わり、あちらこちらにピンクや白の塊が見える頃になると、なんとなく心がうきうきし始め、陽光に誘われて外に出たくなる。
桜堂の桜がある辺りも、そんな場所の一つのように思われる。
案内板によると、桜堂は地名。
その昔、実際に御堂が存在し、付近にサクラの大木が数本あったことから桜堂と呼ばれるようになったという。
ここから北西に500mほど離れた河岸段丘上面には、かつて松岡城があった。天正16年(1588)、松岡城が廃されたとき、家臣の一人羽生筑後守なる人物が帰農し、ここに居を構えた。そのとき数本のサクラを植えたといい、そのうちの1本がこれだと言い伝えられているそうだ。
もしも伝承が真実ならば、樹齢は400年を超えることになる。
しかし、とてもそのようには見えない。まだ若々しく、まるで青年のような姿である。 |
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