ページタイトル:明泉寺のエドヒガン 当サイトのシンボルマーク

画像:明泉寺のエドヒガン 名称 明泉寺のエドヒガン
    (みょうせんじのえどひがん)
名称の典拠 「名桜・古桜・一本桜
樹種 エドヒガン
樹高 不明
目通り幹囲 3.4m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 長野県佐久市香坂西地(にしち)
 〃 3次メッシュコード 5438−34−12
 〃 緯度・経度 北緯36度15分47.1秒
           東経138度31分44.9秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2023年4月9日

注1)まったくの目分量。3.5mありそうな気もするし、少し足りなそうな気もするし…ということで、3.4mとしてみた





 上信越自動車道の横川サービスエリアと佐久平パーキングエリアの間は、いくつものトンネルが連続する山岳区間である。かつての中山道碓氷峠(うすいとうげ)越えの場所だ。
 上州(群馬県)側から見て、その最後のトンネルが閼伽流山トンネルである。その名の通り、閼伽流山(あかるさん、1028m)の直下を貫いている。
 閼伽流山には溶結凝灰岩の絶壁があり、かつてこの山を訪ねた徳冨蘆花(とくとみろか)は、『山の側面風水に擦破せられて、横に三、四丁(300〜400m)、縦三、四百尺(90〜120m)ほどが、山骨ことごとく露出す。遠く見れば、ただ一面に石の壁を立てたるように、近寄り見れば、斧もて一気に切り出したるごとき所あり』と書いている。(信濃毎日新聞「信州山岳ガイド」より孫引き。原文にメートル換算値は書かれていない)
 その南麓、香坂川(こうさかがわ)右岸に、天台宗閼伽流山明泉寺がある。
 天長3年(826)、円仁(えんにん)の開創と伝える古刹で、阿弥陀如来を安置する本堂の他に、山腹の岩壁近くには観音堂もある。大正12年(1923)には当時の摂政宮、後の昭和天皇が登られた記録もあるようだ。
 桜が立つのは麓の本堂前。石段を登った先、向かって右側。
 立ち上がってすぐに分岐する双幹の桜だ。
 他にもあちこちに桜があって、この季節の境内には華やいだ雰囲気が漂う。
 でも、ほかの桜はみな若そうで、幹囲3mを超えるのはこの1本だけのようである。
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