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ケヤキ
モミ |
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名称 広瀬神社の大欅 (ひろせじんじゃのおおけやき)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 ケヤキ
樹高 41m(注2) 実際はもっと低い
目通り幹囲 6.4m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 岐阜県揖斐郡揖斐川町坂内広瀬(注3)
〃 3次メッシュコード 5336−33−22
〃 緯度・経度 北緯35度36分19.5秒
東経136度24分12.7秒
揖斐川町指定天然記念物(2000年4月20日指定)
撮影年月日 2011年5月8日
注1)揖斐川町教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
注3)2005年1月31日、揖斐川町に合併。旧行政区は揖斐郡坂内村
広瀬集落は、坂内川と大谷川の合流点にできた狭い盆地にある。盆地は、合流点に向かい、緩やかに傾斜している。広瀬神社は、その高地側に鎮座している。
参道の入口に広瀬集会場(広瀬西区避難所でもある)がある。何の行事もなさそうだったので、訪問の間、駐車場を使わせてもらった。
大ケヤキは、拝殿のすぐ手前。
上部で複数幹に分かれているが、そのうち残っているのは1本のみ。大枝も、そのほとんどを失い、大きな体躯に比べ、ごくささやかな樹冠を戴いている。幹の一部が大きく削がれて、その部分に小さな屋根が架けられている。
明らかに樹勢は衰退の途にある。境内を覆わんばかりであったであろう雄大な姿を、もう再び見ることはあるまい。今となっては脳裏に想像するのみ。
しかし、まだしっかり生きている。毎年、春になると瑞々しい若葉を広げてくれる。
私が生まれるよりずっと前から生きてきた大ケヤキだ。もちろん畏敬の思いはある。しかし、一方で、生命の健気な営みに対する愛おしさも禁じ得ない。無生物にない輝きを感じる一瞬だ。これだから、巨木探訪はやめられない。
境内の奥には、目通り4.7mのモミが立っている。
こちらはケヤキよりも若そうだ。樹勢も良好そうで、これからぐんぐん大きくなることだろう。
老年期にあるケヤキと壮年期のモミ。ともに揃って広瀬神社をもり立ててほしいと思う。 |
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