ページタイトル:坂之市神社のクスノキ 当サイトのシンボルマーク

画像:坂之市神社のクスノキ(幹と並ぶ) 名称 坂之市神社のクスノキ
    (さかのいちじんじゃのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 30m(注1)
目通り幹囲 5.6m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 大分県大分市坂ノ市中央5丁目
 〃 3次メッシュコード 4931−66−70
 〃 緯度・経度 北緯33度13分57.9秒
           東経131度45分17.4秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2017年4月6日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による





 JR日豊本線坂ノ市(さかのいち)駅の南東約500m、坂ノ市小学校の西に臨済宗妙心寺派広徳山万弘寺(正式には廣徳山萬弘寺)がある。
 今は小さいが、初めは、聖徳太子が父用明天皇の菩提を弔うために建立した、七堂伽藍を備える立派な寺だったらしい。(大分市が設置した案内板による)
 そして今は、寺そのものよりも、門前に開かれる市(いち)の方が有名なようだ。上記案内板のタイトルも「萬弘寺」ではなく、「萬弘寺の市」である。地名の坂ノ市も関連があるのだろうか。
 約1400年の伝統を誇る市だそうで、物々交換市もあるらしい。日本にまだ貨幣が存在しなかった時代の名残を思わせる。
 萬弘寺の話が長くなった。
 坂之上神社はそのすぐ隣。大クスの坂之上神社は、今では萬弘寺よりもよく目立つ。
 クスノキは「大分市の名木」に指定されている。
 このクスを伐って売ろうという話になったとき、伐採前夜に大雨が降り、翌朝は大蛇が2匹現れた。これは神罰であろうと恐れ、伐採は中止になったということである。(大分市の名木案内板より)
 この話の類例は各地にある。伐採せず存続させることを願う知恵者による作り話だと思うが、それで今日まで多くの巨木の生命が救われたのなら結構なことである。
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