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名称 坂本のエノキ (さかもとのえのき) 名称の典拠 「日本の巨樹・巨木」(注1) 樹種 エノキ 樹高 17m(注2) 目通り幹囲 4.5m(注3) 推定樹齢 伝400年(注4) 所在地の地名 埼玉県秩父郡東秩父村坂本 〃 3次メッシュコード 5439−01−64 〃 緯度・経度 北緯36度03分39.9秒 東経139度10分45.3秒 東秩父村指定天然記念物(1981年12月20日指定) 撮影年月日 2023年5月31日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版U」による 注3)「秩父の環境を考える会」が1999年に刊行した「秩父地方の老樹・名木」による 注4)ご主人の話から 東秩父村役場の西北西約1.5km。槻川右岸、県道11号(熊谷小川秩父線)沿いの旧家に立つエノキ。 ちょうどご主人がご在宅で、見学の願いを快諾して下さった。 エノキが立つのは祠(注5)の手前。土盛りの上に祠があるのかと思ったが、ご主人の話だと、エノキは岩の上に立っているそうである。いずれにしろ、エノキの前後に高低差があって、測定者によって幹囲の数値が大きく異なる。 環境省データは386cm(2000年報告値とされているが、上記「日本の巨樹・巨木林」の1988年度報告値と同じ)。これは旧環境庁が示した測定要項通り、板根の上端から1.3mの高さで測定したのであろう(私の頭の少し上)。「秩父地方の老樹・名木」データは高地側地表面の1.3m上方での測定値なのだろう(私の胸のあたり)。「出会った巨樹」は、同じ「秩父の環境を考える会」が2016年に刊行した「秩父地方の巨樹名木の研究」によるとして7.5mの数値を載せている。これは手前の平面から1.3m上方で測ったのであろうか。 幹囲としては4.5mくらいが妥当だろうと思ったので、私はそれを載せたが、このエノキの前に立った時に受けるインパクトはとてもそんなものではない。この姿を見せつけられたら、幹囲の数値なんてもうどうでもよくなってしまう。 まず、その樹勢の良さ。エノキの巨木というと、お年を召して草臥れた風に見えるのが殆どで、つい「ご苦労さま」と声を掛けたくなるところだ。ところがこのエノキでは、一瞬息を呑み、「凄いね」以外の言葉が出ない。 さらにこの板根である。板根の長さも高さも十分。ただただ恐れ入るばかり。 帰り際に、十分堪能させていただいた御礼を述べて辞そうとしたところ、呼び止められて、「もしよければどうぞ」と、本を一冊いただいた。それが、上記「秩父地方の老樹・名木」である。(感謝、感激) この場を借りて、再度御礼申し上げたい。 注5)ご主人のお話では、これはご神明さんだそうで、金鑚(かなさな)神社から勧請なさったそうである |
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