ページタイトル:境目のイチョウ 当サイトのシンボル

画像:境目のイチョウ(全景)


画像:境目のイチョウ
名称 境目のイチョウ (さかいめのいちょう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 14m(注2)
目通り幹囲 9.1m(注2) 実際はもっと細い
推定樹齢 600年(注3)
所在地の地名 徳島県阿波市市場町大影字境目(注4)
 〃 3次メッシュコード 5134−22−10
 〃 緯度・経度 北緯34度10分48.9秒
           東経134度15分14.2秒
徳島県指定天然記念物(1960年9月24日指定)
撮影年月日 2010年7月30日

注1)徳島県教育委員会と市場町教育委員会が連名で設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)上記案内板による
注4)2005年4月1日、板野・阿波両郡にまたがる4町が合併して阿波市誕生。旧行政区は阿波郡市場町





 イチョウに冠せられた「境目」は当地の字名であるが、字名がそのようになったのは、ここが阿波、讃岐両国の国境の場所だからである。
 現在では徳島県、香川県の県境ということになる。イチョウの所有者は阿波市とされているので、現在では帰属の問題でもめている事実はないのだろうが、上記の案内板とは別に、イチョウからほんの数mの場所に、「いちょうさん」と題する、香川県が設置した案内板もあって面白い。

画像:境目のイチョウ(遠景)
 徳島県側から香川県方面を見る

 徳島県のは事実の説明に徹し、香川県のは伝承などを興味深く伝えている。二つの案内板の形式やニュアンスは、かなり異なっている。これも一つの県民性というものだろうか。
 香川県版には、豊富な母乳を授かりたい母は、このイチョウの下に米1合を供えて祈願したこと。大阪夏の陣で敗れた生駒讃岐守の弟甚助正信が徳川方による残党狩りを逃れてこの地に隠れ住んだが、発見され、このイチョウの下で自害したことなどが記されていた。
 
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