ページタイトル:西善寺のコミネカエデ 当サイトのシンボルマーク

画像:西善寺のコミネカエデ 名称 西善寺のコミネカエデ
    (さいぜんじのこみねかえで)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 イロハモミジ(注1)
樹高 7.3m(注2)
目通り幹囲 3.9m(注2)
推定樹齢 600年(注3)
所在地の地名 埼玉県秩父郡横瀬町横瀬(よこぜ)
 〃 3次メッシュコード 5339−70−68
 〃 緯度・経度 北緯35度58分22.8秒
           東経139度06分32.1秒
埼玉県指定天然記念物(1950年3月30日指定)
撮影年月日 2023年11月20日

注1)実際にコミネカエデという和名を持つ樹種があり、「秩父の環境を考える会」が刊行したいくつかの書籍は樹種をコミネカエデとしている。しかし、私が参考にしている平凡社「日本の野生植物 木本U」の記述では、コミネカエデはこんなに大きくならないようなのだ。葉の形も違うように見える。さらに、埼玉県公式ウェブサイトの天然記念物一覧表に『樹種はイロハモミジ系とみられる』とあること、「カエデともみじ」サイトはイロハモミジとしていることから私のサイトでもイロハモミジとした(いつものことながら樹種判定に確たる自信があるわけではない。なお、上記「日本の野生植物」によれば、花盤と雄蕊の位置関係から明確に判定出来るそうだが…)
注2)上記埼玉県指定天然記念物一覧表による(2010年時点)
注3)西善寺公式ウェブサイトより





 紅葉の盛りを待って訪ねた。…というつもりだったのだが、この年は10月・11月の異常高温が祟ったか、少し早すぎたようだ。もともと真っ赤に染まるタイプではなく、明るい橙赤色に紅葉するようだが、まだ緑色が抜け切れていなかった。
 ただし、がっかりということではない。風格のある佇まいもまた見事だからである。
 失った枝も目につくが、傷跡はきれいに修復され、悲壮感は無い。それどころか、力強い根張り、節くれ立った大枝や厚く苔を纏う白い幹は、4mに満たないサイズとは思えない威厳をもって、見る者の心に迫ってくる。しかも、ただ1本の支柱の助けも借りていない。
 この大モミジが立つのは秩父34ヶ所観音霊場第8番札所、臨済宗南禅寺派清泰山西善寺の前庭。
 埼玉県の天然記念物に指定されたのは、戦後まだ間もない頃。それから70年以上を経て、今もこれだけ元気だ。
 西善寺さんがいかに大切に守ってこられたか分かるような気がする。
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