ページタイトル:西念塚の大ケヤキ 当サイトのシンボルマーク

画像:西念塚の大ケヤキ(幹と並ぶ) 名称 西念塚の大ケヤキ
    (さいねんづかのおおけやき)
名称の典拠 「ふくしまの巨人たち」(注1)
樹種 ケヤキ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 6.2m(注3)
推定樹齢 350年(注2)
所在地の地名 福島県伊達市川原町(注4)
 〃 3次メッシュコード 5640−53−79
 〃 緯度・経度 北緯37度48分46.7秒
           東経140度29分42.8秒
天然記念物指定 なし(注5)
撮影年月日 2020年8月5日

注1)福島県公式ウェブサイト・コンテンツの一つ
注2)上記「ふくしまの巨人たち」による
注3)地表面から1.3mの高さで幹囲を実測
注4)2006年1月1日、伊達郡内5町が合併して伊達市誕生。旧行政区は伊達郡伊達町
注5)根元の西念塚は(ケヤキも含めて)伊達市指定史跡。天然記念物ではないが、伊達市指定文化財ではある





 東北本線伊達駅の南方(やや東)約1.2km。川原町の諏訪神社境内に左図の大ケヤキが立つ。
 根元の石塔は、度重なる摺上川(すりかみがわ)の洪水から里人を救うため、寛文8年(1668)、自ら堤防の人柱となって捨身入定した西念上人の碑(旧伊達町教育委員会が設置した標柱側面の説明による(注6))。そのため「西念塚の大ケヤキ」と呼ばれているのだろう。(注7)
 広場に立つ独立木のケヤキで、樹勢が良い。
 ご覧の様に、地に近づくにつれて幹が急に太くなるため、測定点の高さによって幹囲データは大きく異なる。上記「ふくしまの巨人たち」では5.6mとしているが、環境省の測定要項通りに私が測ったところでは621cmもあった。
 平成6年(1994)に保全工事が行われるなど、大切にされているようだ。まだまだ大きくなりそうに思われる。

注6)このあたりは摺上川が本流の阿武隈川(あぶくまがわ)に合流する地点に近い。昔は確かに度々洪水が起きただろうが、西念上人の入定は人柱とは無関係で、人柱云々は後世の誤認ではないかとの説もあるようだ(「みちのく伊達の香り」)
注7)福島県「緑の文化財」指定名称は「諏訪神社の大ケヤキ」。上記保全工事について記した標柱にもその名が記されていた
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