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注1)石川県教育委員会と輪島市教育委員会が連名で設置(設置年月不詳)
注2)天然記念物指定名称はヤマモミジだが、イロハモミジではないかと思われる
注3)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注4)上記案内板による
総持寺祖院近くの旧門前町役場から、八ヶ川に沿って東へ5km弱。西慶寺は山間の寺である。
紅葉真っ盛りの時期を狙って訪れた。
目通り5m超のデータから、すっかり縮んでしまった老体を想像していたが、見事に裏切られた。
2幹に分かれているとはいえ、この立派な姿はどうだろう。大枝の多くが健全で、しかも未だ次々と若枝を伸ばしている。よほどこの土地、この寺が気に入ったようだ。
堂々たる体躯に比べ、葉はむしろ小振りである。いったい、全部で何枚の葉をつけるのだろうか。まさに造化の妙と言うべし。
奥様も若奥様も、働き者で明朗かつ親切な方で、モミジの美しさ以上に感激した。なるほど、このお寺だからこそ、モミジもこんなに元気がいいんだ、と納得。
その若奥様の話では、昨日が最高だったとか。夜来の風雨(雹まで降ったとか)で、すっかり葉が落ちてしまったとのこと。新潟県から見に来たことを知って、自分のことのように残念がって下さった。
このモミジは、葉の色が緑から黄、そして赤に変わる。グラデーションが美しい。
枝に残っている葉は黄が多く、地面に降り敷いた葉は赤が多い。
地に降りた葉に、できたらもう1日だけ樹上に残っていてほしかったが、欲を言えばきりがない。
雨交じりの寒い日に、ここだけほんのり明らんでいるように思え、私にはそれでもう十分だった。 |
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