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名称 住吉の大楠 (すみよしのおおくす) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 クスノキ 樹高 19m(注2) 目通り幹囲 6.7m(注2) 推定樹齢 300年以上(注2) 所在地の地名 大分県佐伯市船頭町 〃 3次メッシュコード 4931−37−41 〃 緯度・経度 北緯32度57分13.2秒 東経131度53分42.4秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2010年3月25日 |
注1)設置者名・設置年月とも不詳 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による 中江川に架かる住吉橋北詰、道路の真ん中に立つクスノキ。 かつてここは住吉神社の境内だった。 住吉神社の祭神は海の神様である。佐伯藩船手組の本拠地がここ船頭町であったことから、文化3年(1806)、若宮神社の境内末社であった住吉神社がここに移された。このクスノキもその頃に植えられたと考えられているようだ。 昭和33年(1958)、自動車の時代が近づいて道路が拡張されることになった。住吉神社は中江川のほとりの現在地に遷座したが、さて、クスノキをどうしようという話になった。 長らく御神木として大切にしてきたものを簡単に伐るのは忍びない。船頭町全体に及ぶ氏子200戸の嘆願と行政側の理解が重なって、クスノキは伐られずに済んだ。実に大英断だったと拍手したい。(案内板や「豊の国の名樹」の記述を参考) 道路はここで幅を広げ、クスノキを中心にロータリーとなっている。クスノキの存在感は十分。 排気ガスを浴び続けて可哀想な気もするが、これは立地上、クスノキに我慢してもらうしかない。 幸い、クスノキの樹勢は良さそうで、萌え出つつある若葉の量も豊富そうだった。 |
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