ページタイトル:熊野神社の老杉 当サイトのシンボル

画像:熊野神社の老杉(第一の大杉)
 境内第一の大杉(目通り8.1m)

画像:熊野神社の老杉(第三の大杉)
 境内第三の大杉(目通り7.2m)
名称 熊野神社の老杉 (くまのじんじゃのろうさん)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 32m(注2)
目通り幹囲 8.1m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 広島県庄原市西城町熊野(注3)
 〃 3次メッシュコード 5233−40−26
 〃 緯度・経度 北緯35度01分39秒
           東経133度04分55秒
広島県指定天然記念物(1952年2月22日指定)
撮影年月日 2011年8月25日

注1)広島県教育委員会と西城町教育委員会が連名で設置した石造案内板(設置年月不詳)。なお、「老杉」の読み方について、広島県の公式ホームページでは「ろうすぎ」としている
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)2005年3月31日、庄原市に合併。旧行政区は比婆郡西城町





 旧西城町大字熊野字熊野に鎮座する熊野神社の主祭神は伊邪那美神(いざなみのかみ)である。
 ここから北には竜王山(1256m)、立烏帽子山(1299m)を経て比婆山(1264m)に至る稜線が伸びる。
 案内板によれば、かなり古くからある神社で、和銅6年(713)までは比婆大神社と称していたという。元来、ここは、比婆山の遙拝所であったらしい。熊野神社の社号は嘉祥元年(848)から。(石鳥居の額は「比婆大社」)
 これも案内板の記述を引用すれば、古事記に「故(かれ)、其の神避(かんさ)りし伊邪那美神は出雲国と伯伎国との堺、比婆の山に葬(はふむ)りき」と読める一文が記載されているそうだ。比婆山は国産みの神であるイザナミの墓所(御陵)とされているのである。(そんなことから比婆山は美古登山(みことやま)と呼ばれることもあるらしい)
 このような縁起を伝える故か、山奥の神社にもかかわらず、多くの参拝客が訪れるようだ。
 この日は、しかし、大駐車場は閑散としていた。平日の朝、9時を少し回ったばかりの早い時間だったせいだろう。
 参道の両側に大杉が林立する。
 最大の個体は、鳥居を潜って間もなく、向かって右手。これが目通り8.1m。その近くに第2の大杉(7.8m)。社殿の近くには第3の大杉(7.2m)。案内板の記述では、広島県内のスギ巨樹番付上位50本中、26本が熊野神社にあるそうである。
 境内のスギの枝葉を自宅に持ち帰って焚くと、腹痛を起こすという伝承もあるようだ。
 昔から大切に守られてきたスギたちなのである。
 
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