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名称 西方寺の五葉マツ (さいほうじのごようまつ)
名称の典拠 天然記念物指定名称(注1)
樹種 チョウセンゴヨウ
樹高 24m(注2)
目通り幹囲 3.2m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 岐阜県高山市清見町二本木(注3)
〃 3次メッシュコード 5437−10−76
〃 緯度・経度 北緯36度08分51.4秒
東経137度04分37.9秒
高山市指定天然記念物(1979年11月3日指定)
撮影年月日 2020年6月21日
注1)旧清見村教育委員会が1991年12月に設置した案内板では「西方寺朝鮮五葉」の名前で紹介されているが、高山市公式ウェブサイトの文化財一覧表に載る名称は上記のとおり
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
注3)2005年2月1日、高山市に合併。旧行政区は大野郡清見村
東海北陸自動車道飛騨清見インターチェンジがある清見町夏厩(きよみちょうなつまや)の一つ北側が清見町二本木である。
県道478号(清見河合線)を北上する際、小鳥川(おどりがわ)の対岸に、樹形の整ったこのチョウセンゴヨウの姿が見える。
環境省資料では樹種をヒメコマツとしているが、それは間違いらしい。案内板ではヒメコマツ(標準和名はゴヨウマツ)でなくチョウセンゴヨウだとしている。
平凡社「日本の野生植物 木本T」を調べると、これらは別種だということである。葉が短枝上に5本束生する点は共通だが、ゴヨウマツでは葉の長さが3〜6cmであるのに対し、チョウセンゴヨウは7〜12cm。また、松ぼっくりの中に出来る種子が、ゴヨウマツでは翼があるのが普通だが、チョウセンゴヨウでは翼を持たない、等の特徴から見分けることができるようだ。しかし、私が実際に樹木を前にして見分けられるかどうか、あまり自信は無い。
チョウセンゴヨウは、その名のとおり、朝鮮半島から中国東北部、ウスリー地方にかけて分布するほか、日本でも本州中部と四国の一部に自生するらしい。
昔から種子が食用とされたようで、案内板によれば、貞観11年(869)の「続日本後記(しょくにほんこうき)」に、朝廷の神事の贄(にえ。供え物)として飛騨国から松の実が献上された記録があるそうである。
天然記念物のチョウセンゴヨウが立つのは真宗大谷派法鈴山西方寺境内。
本堂前平面の他、川の方からも見ることが出来るように小道も作ってある。周囲もきれいに整えられ、とても大切にされていることがよくわかる。 |
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