ページタイトル:西巌殿寺の公孫樹 当サイトのシンボル

画像:西巌殿寺の公孫樹

画像:西巌殿寺参道
 正面奥の山門脇にイチョウが立つ
名称 西巌殿寺の公孫樹 (さいがんでんじのいちょう)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 イチョウ
樹高 不明
目通り幹囲 5m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 熊本県阿蘇市黒川(注3)
 〃 3次メッシュコード 4931−30−16
 〃 緯度・経度 北緯32度55分51.4秒
           東経131度04分44.5秒
阿蘇市指定天然記念物(1977年1月20日指定)(注4)
撮影年月日 2011年8月4日

注1)2008年3月に阿蘇市教育委員会が設置
注2)まったくの目分量。もう少し細いかもしれない
注3)2005年2月11日、阿蘇郡内の2町1村が合併して阿蘇市誕生。旧行政区は阿蘇郡阿蘇町
注4)標柱では指定日を1月12日としていたが、誤りではなかろうか





 JR豊肥本線(阿蘇高原線)阿蘇駅から南に700mほどのところに、天台宗阿蘇山西巌殿寺がある。
 阿蘇山と深いつながりをもつ寺であり、かつての本堂は阿蘇山の上、中岳噴火口の西にあった。
 その場所は、神亀3年(726)、天竺毘舎利国から来日した最栄読師が十一面観音を刻み、礼拝した場所とされている。そこを「西の巌殿(いわどの)」と呼んだのが寺号の由来という。ただし、もと、西巌殿寺は特定の寺を指す名ではなく、阿蘇山37坊の総称であった。
 現在の西巌殿寺は、明治の廃仏毀釈後、山上にあった本堂を移築、学頭坊があった場所に再興された寺である。一時期、山上には本堂がなかったが、明治23年(1890)、旧地の西寄りに山上本堂を建設し、麓の本堂は根本中堂と呼ぶようになったようだ。(平凡社「熊本県の地名」を参考)
 それから100年以上が経った。現在、根本中堂の名は用いられていない。山上本堂の方も「奥之院」とされているようである。
 イチョウの話が遅くなった。
 大イチョウは、幅の広い石段を上った先に建つ門の横。単幹でまっすぐ立ち上がり、途中から存分に枝を広げている。折損枝もほとんどない。
 大きさはまだ物足りないけれども、凛とした風格がある。今後が楽しみだ。
 
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