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名称 久井田のエノキ (さいだのえのき)
名称の典拠 なし
樹種 エノキ
樹高 17m(注1)
目通り幹囲 5.1m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 広島県庄原市川北町久井田
〃 3次メッシュコード 5233−20−71
〃 緯度・経度 北緯34度53分53秒
東経133度01分01秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2012年7月25日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
国道432号の東、川北川左岸に久井田集落がある。周囲は水田。
大エノキは、久井田集落の北端近くに立っていた。過去形で書いたのは、現在はもう死んでしまったからである。
原則として、もう死んでしまってから、新たに紹介することはしないようにしているのだが、例外はある。このエノキについて、元気な頃の姿を見ようと、帰宅後にネット上を探してみたが、見つからない。こんなに立派な木が、誰からも取り上げられずに生涯を終えるのでは可哀想だ、ということで、ここに載せることにした。
エノキは、所有者のお話によると、数年前の朝方、突然倒れたのだという。静かな最期だったらしく、農作業を終えて帰宅する際、「あれ、エノキがない」と気付いたとのこと。
根元から2幹に分かれて立ち上がっていたらしい。1本は田圃の方に、1本は道に沿って倒れた。その、道沿いに倒れた幹が今も残っている。
現在、エノキがあった場所のすぐ隣にムクロジが立っている。
ムクロジには大きな害が及ばなかったようだ。ムクロジとは逆の方向に倒れたのである。まるで、傍らに立つムクロジを思いやるように。 |
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