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名称 龍蔵寺のイチョウ (りゅうぞうじのいちょう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 45m(注2)
目通り幹囲 6.7m(注2)
推定樹齢 900年(注3)
所在地の地名 山口県山口市吉敷字上瀧
〃 3次メッシュコード 5131−13−93
〃 緯度・経度 北緯34度10分03.1秒
東経131度24分43.4秒
国指定天然記念物(1942年7月21日指定)
撮影年月日 2011年7月29日
注1)設置者名を記録するのを忘れてしまった。多分、山口県教育委員会と山口市教育委員会が連名で設置したように思う(1989年に設置)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)上記案内板による
真言宗御室派瀧塔山龍蔵寺(ろうとうざんりゅうぞうじ)境内に、国指定天然記念物のイチョウがある。
指定の際に添えられた解説文には、「(前略)推定樹齢一、〇〇〇年、樹勢旺盛ニシテ公孫樹ノ老樹トシテ稀有ノモノナリ」とある。老樹にしてなお樹勢が良いというのが理由であるように思われる。
しかし、各地にこれを凌ぐ大イチョウは数多い。正直に言って、何故このイチョウが国指定となったのかよくわからない。ただ、当地ではとにかくそれを誇りに思い、大切にされていることだけは間違いなさそうだ。
案内板によれば役行者(えんのぎょうじゃ)が植えたと伝承されているという。
役行者こと役小角(えんのおづぬ)は7世紀頃の人物である。その手植えなら、樹齢は1300年を超え、日本最長寿のイチョウということになるが、その時代の日本に既にイチョウがあったかどうかは甚だ疑わしい。もちろん史実ではあるまい。これもイチョウを誇りに思う気持ちの表現の一つと見るべきなのだろう。案内板は、推定樹齢を900年に訂正してあった。(実際には、もっとずっと若いように思う)
主幹が上部まで伸び、国の天然記念物のイチョウでは最も背が高いとされている。指定時の樹高は50mとされていた。イチョウとしては、ずば抜けた高さだ。
残念なことに、昭和62年(1987)の台風で大枝が折れ、樹高がやや低くなってしまったという。
ただし、葉の茂り具合から素人判断する限りでは、全体の樹勢に影響を及ぼすほどの被害ではなかったようだ。当分の間は、元気な姿を見せ続けてくれそうである。 |
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