ページタイトル:瀧源寺のシダレカツラ サイトのシンボル

画像:瀧源寺のシダレカツラ(全景)


画像:瀧源寺のシダレカツラ


画像:瀧源寺のシダレカツラ(遠景)
名称 瀧源寺のシダレカツラ
    (りゅうげんじのしだれかつら)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 カツラ
樹高 21m(注2)
目通り幹囲 3.5m(注2)
推定樹齢 180年(注3)
所在地の地名 岩手県盛岡市大ヶ生(おおがゆ)
 
〃 3次メッシュコード 5941−31−39
 
〃 緯度・経度 北緯39度36分48.4秒
           東経141度14分11.9秒
国指定天然記念物(1924年12月9日指定)
撮影年月日 2008年8月5日

注1)国の天然記念物指定名称は単に「シダレカツラ」。シダレカツラの国指定は、平成20年(2008)現在で3本あるが、いずれも「シダレカツラ」。それでは個体の区別ができないので、勝手に所有者の名を冠させてもらった
注2)1994年3月、盛岡市教育委員会が現地に設置した案内板による
注3)本堂改修年から計算。新しい萌芽が伐採の翌年だとしたら、およそこうなる





 早池峰山瀧源寺は、天正2年(1574)に開かれた曹洞宗の寺だ。開山は性翁慶守(しょうおうけいしゅ)大和尚。本堂裏、墓地の端に立つシダレカツラゆかりの人物である。
 案内板によれば、このシダレカツラの親木は、稗貫郡大迫町内川目(現花巻市内川目)の山中で発見された。今から400年ほど昔のことだ。世にも珍しいこのカツラは、現在の花巻市大迫町内川目岳にあった妙泉寺境内にいったん移植され、さらに上記の開山和尚が、ここ瀧源寺に移した。(妙泉寺は岳にある早池峰神社の隣にあったようだが、今はない)
 その後、すくすく育って、見上げるような大木となったが、文政7年(1824)、本堂を改修する際に、用材として根元から切られてしまった。(天保6年=1835としている文献もあり)
 案内板に記述された年代が正しければ、樹齢は少なくとも200年を超えていたはずである。3尺幅のカツラの板戸が現存しているというから、仮に1枚板であるとしたら、伐採時の幹囲は3mをかなり上回っていたと思われる。
 とにかく、その時点で、世にも変わったシダレカツラの運命が終焉してもおかしくなかった。
 しかし、幸い、切株から新しい芽が伸びてきた。そして、その180年後の姿が、この大カツラなのである。
 
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