ページタイトル:立山寺の銀木犀 当サイトのシンボルマーク

画像:立山寺の銀木犀 名称 立山寺の銀木犀 (りゅうせんじのぎんもくせい)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 ギンモクセイ
樹高 10m(注2)
目通り幹囲 2.5m(注2)
推定樹齢 300年(注2)
所在地の地名 富山県中新川郡上市町眼目(さっか)
 〃 3次メッシュコード 
 〃 緯度・経度 北緯36度41分47.0秒
           東経137度23分53.1秒
上市町指定天然記念物(1968年3月16日指定)
撮影年月日 2022年6月23日

注1)2013年4月に上市町教育委員会が設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)泉治夫・内島宏和・林茂編「とやま巨木探訪」による





 中新川郡内には立山町(たてやままち)もあって紛らわしいが、曹洞宗の名刹眼目山立山寺(がんもくざんりゅうせんじ)は立山町ではなく上市町にある。
 霊峰立山(たてやま、最高峰は大汝山3015m)から美女平を経て西に谷を下ると立山町に至る。このルートは立山黒部アルペン・ルートとして知られる。
 立山寺はというと、立山から北西に約25km。地形図から想像すると、富山平野から立山を見る時、最も近く、従って最も大きく見える場所に立地していると言っていいのではないだろうか。
 案内板によると、創建は建徳元年(応安3年、1370)。開山は總持寺2世峨山紹(韶)碩(がさんじょうせき)の高弟大徹宗令(だいてつそうれい)。のち總持寺8世となるビッグネームである。珍しいのは開基で、立山権現と北海大龍女を開基としている。
 曹洞宗寺院では、寺を興す時に土地を提供したり経済的な援助をしたりした人物を開基とすることが多いように思うが、立山寺の場合は、誰からも援助を受けずに創建したということなのだろうか? あるいは、名前を伏せるように頼まれたか。いずれにしろ、いわば山と海が開基というのは、全国でも珍しいのではないだろうか。
 立山寺の話が長くなってしまった。
 中雀門を潜った先、参道を挟んで一対のギンモクセイが立つ。2本の大きさに少し差があり、向かって左が大きい。(天然記念物指定もこの1本だけのようだ)
 整った樹冠を持ち、庭園樹のようなギンモクセイである。
 なお、立山寺の天然記念物はギンモクセイだけでなく、ほかにも参道並木、シイ、ラカンマキ(イヌマキ)、ネジキの4件が指定を受けている。ネジキ(細い)以外は「少し大きめの画像に掲載したので、そちらをご覧いただきたい。
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