ページタイトル:龍華寺のソテツ 当サイトのシンボルマーク

画像:龍華寺のソテツ 名称 龍華寺のソテツ (りゅうげじのそてつ)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 ソテツ
樹高 不明
目通り幹囲 6m(注1) これは根回り
推定樹齢 1100年(注1)
所在地の地名 静岡県静岡市清水区村松
 〃 3次メッシュコード 5238−33−89
 〃 緯度・経度 北緯34度59分24.6秒
           東経138度29分05.4秒
国指定天然記念物(1924年12月09日指定)
撮影年月日 2020年3月16日

注1)龍華寺が設置したと思われる手書きの案内板による(設置年月不詳)





 有度山(うどやま、307m)から北東に約2.3kmの山裾に日蓮宗観富山龍華寺がある。(偶然だろうが、徳川家康が眠る久能山(くのうさん)と富士山を結ぶ直線の、まさに線上に龍華寺はある)
 案内板によれば寛文10年(1670)の開創。開山は日近大僧都(徳川家康の側室お万の方(養珠院)の猶子)。山号寺号は東山天皇(在位1687〜1709)の命名という名刹である。
 国指定天然記念物のソテツに会うため、龍華寺を訪ねた。(山内に入るには拝観料必要)
 樹齢1100年の根拠は不明だが、確かに素晴らしい大ソテツである。「ソテツの日本三名木の一つ」(講談社刊「日本の天然記念物」)というのも肯ける。
 各地で大ソテツを見たが、「幹」の古木感としては、このソテツが一番のように思う。まるで恐竜の足のようだ。(恐竜の実物は見たことがないので、想像上での話)
 雄株のソテツで、紀伊徳川家の祖頼宣(よりのぶ、お万の方の子)と水戸徳川家の祖頼房(よりふさ、やはりお万の方の子)両者の寄進により、開山の際に中国より移植したと伝えられているようである(案内板による)。
 ソテツを拝見した後、裏山にある高山樗牛(たかやまちょぎゅう、1871〜1902、「滝口入道」の著者)の墓まで登った。本人の希望(遺言)により龍華寺に埋葬されたという。
 登る途中、振り返って見ると、山号そのままに富士山が美しく見えた。
 この風景ゆえに、ここを安息の地に選んだのだろうと思った。
ボタン:静岡県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る