名称　弄月のサイカチ　（ろうげつのさいかち） 名称の典拠　現地の案内板（注1） 樹種　サイカチ 樹高　１６ｍ（注2） 目通り幹囲　５．４ｍ（注2） 推定樹齢　伝１５０年（注2） 所在地の地名　北海道伊達市弄月町 　〃　３次メッシュコード　６３４０−５７−５１ 　〃　緯度・経度　北緯４２度２７分５６．４秒 　　　　　　　　　　　東経１４０度５３分２４．６秒 伊達市指定天然記念物（１９７３年１２月２７日指定） 撮影年月日　２０１９年６月１５日 注1）北海道の「記念保護樹木」に選ばれたことを示す案内板。北海道が設置（設置年月不詳）。天然記念物指定名称は単に「サイカチ」 注2）今田秀樹著「2018 北海道の巨樹・名木150選」による 　道央自動車道（E5）有珠山（うすざん）サービスエリアの西約１．５ｋｍ。市立東小学校前の道を東に３５０ｍほど進んだ道路脇に、左図のサイカチが立つ。 　北海道伊達市の市名は、当地を開拓した亘理（わたり）伊達家第１４代当主伊達邦成（だてくにしげ）に由来する。（福島県伊達市は伊達氏発祥の地） 　本家の仙台伊達藩とともに新政府に敵対した亘理伊達藩は、戊辰戦争終結後、それまで２万４千石ほどあった知行をたった５８石に減らされた。これでは家臣団を養うことが出来ないため、北海道に渡って、現在の伊達市を開拓したのである。（Wikipediaによる） 　案内板によると、このサイカチは入植の時に植えられたようだ。（北海道にサイカチは自生しない。なお、案内板には『本州中南部や四国・九州など暖かい地方に生育している』と記されているが、最も多く見かけるのは本州中北部である） 　サイカチは漢字で�p莢と書くのが普通だが、音が「再勝」に通ずるため、敗れた側の関係者が植えたという逸話を各地でときどき耳にする。「再」起して、今度は「勝」つという願いが込められているのだろう。 　鞘や実がサポニンを含んで石鹸代わりになる等の実用的な意味も考えられるが、伊達市のサイカチにも「再勝」の願いが込められていたのではないかと、私は勝手に思い込んでいる。 　なお、ここから北西に７００ｍほど離れた伊達高等養護学校の西の路傍にも「松ヶ枝のサイカチ」があり、やはり同時期に植えられたと考えられている。（「少し大きめの画像」に写真あり）