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名称 ペップトのカシワ
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 カシワ
樹高 16m(注2)
目通り幹囲 4.9m(注3)
推定樹齢 900年以上(注4)
所在地の地名 北海道勇払郡むかわ町穂別(注5)
〃 3次メッシュコード 6442−11−21
〃 緯度・経度 北緯42度46分12.6秒
東経142度08分32.0秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2019年6月13日
注1)北海道の「記念保護樹木」に選ばれたことを示す案内板。2004年11月14日、「穂別小学校開校100周年記念事業」で設置。(設置者名不詳)
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)地表面から1.3mの高さ(私が手を添えたあたり)における幹囲を実測。ただし、ご覧のように、そこにはちょうど瘤があるので、その分を差し引いて理解して欲しい
注4)上記案内板による
注5)2006年3月27日、勇払郡内の2町が合併してむかわ町誕生。旧行政区は穂別町
苫小牧の東方30kmほどで太平洋に注ぐ一級河川鵡川(むかわ)の最大の支流が穂別川(ほべつがわ)である。それらの合流点に合併前の穂別町の中心市街地がある。
市街地の北に、穂別小学校、穂別中学校、穂別高等学校の3校が集まる地区あり、そこに左図の大カシワも立つ。中学校の北、道道933号(北進平取線)のすぐ東にあって、この道道を走れば、車窓からカシワはよく見える。(脇見運転注意)
失われた大枝も多いが、支柱の力を借りつつ残された枝を長く伸ばし、大きな樹冠を戴いている。長い年月を刻んだように見えるごつごつした幹には威厳があり、素晴らしい大カシワだ。樹勢も良好そうに見える。
ペップトというのは、もともとここにあったアイヌ集落の名前らしい。
歴史に疎い私が言うのもおこがましいが、遠くない過去に、もともとアイヌの地であった北海道に和人が入り込んで、アイヌ文化を和人文化に強制的に塗り替えた時代があった。アイヌモシリは北海道となり、ペップトコタンは穂別村となったが、当地では両者が協力して開拓に汗を流すことがあったようだ。カシワの近くにはそのこと記した碑が建っている。
大カシワは、ペップトコタン時代からこの地のシンボルとされてきたという。
樹名に「ペップト」の名が残されているのも、そんな理由からだと思われる。 |
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