ページタイトル:小山寺の大杉 サイトのシンボル

画像:小山寺の大杉(幹と並ぶ)

画像:小山寺三重塔
 小山寺三重塔(国重文)
名称 小山寺の大杉 (おやまじのおおすぎ)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 スギ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 5.2m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 茨城県桜川市富谷(注3)
 
〃 3次メッシュコード 5440−40−58
 
〃 緯度・経度 北緯36度22分59秒
           東経140度06分01秒
桜川市指定天然記念物(2000年6月20日指定)
撮影年月日 2008年5月18日

注1)2008年1月に桜川市教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)」による
注3)2005年10月1日、2町1村が合併して桜川市誕生。旧行政区は西茨城郡岩瀬町





 富谷山(365m)の中腹に、天台宗施無畏山宝樹院小山寺(おやまじ)がある。通称は富谷観音。
 天平7年(735)、聖武天皇の勅願により、行基が開基したと伝えられる古寺だ。はじめは長福寺と号したが、慈覚大師円仁が東北巡錫の際に伽藍を整え、鎌倉初期に現寺号に改めたという。
 今でこそ、こんな山中にまで、自動車で簡単に参詣できるが、それ以前は、麓から徒歩で登るしかなかった。そんな場所に、このように立派な伽藍が建ち並ぶのは、まさに、篤い信仰心のなせるわざと言うべきだろう。
 寛正6年(1465)建立の三重塔は国重文。建築様式は、和様と唐様の折衷様。ほかに、元禄9年(1696)建立の本堂、享保17年(1732)建立の仁王門と鐘楼は県指定文化財。また木造十一面観音坐像など仏像3体も県文化財。また釈迦涅槃像は市文化財。多くの文化財を抱える当地の名刹でもある。
 大杉も市天然記念物。文化財の一員だ。
 境内平面の端。多少、斜めに立っている。
 江戸時代の伽藍再建の頃に植えられたのではなかろうか。少なくとも、その時代より樹齢が古いことはないと思われる。
 この位置に、1本だけが植えられたとは思えない。何本かの仲間のうち、この1本だけが今日まで残ったと考えるのが妥当であろう。
 せっかく授かった長寿だ。是非、最後まで全うしてもらいたいものだ。
 
ボタン:茨城県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る