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冬の「王城のケヤキ」(2001年12月11日撮影) |
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名称 王城のケヤキ (おうじょうのけやき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ケヤキ
樹高 26m(注2)
目通り幹囲 9.2m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 長野県佐久市岩村田古城
〃 3次メッシュコード 5438−33−28
〃 緯度・経度 北緯36度16分29.0秒
東経138度28分58.9秒
長野県指定天然記念物(1986年3月27日指定)
撮影年月日 2002年10月5日(左の写真)
2010年12月17日
注1)佐久市教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
平成元年(1989)の「緑の国勢調査」によれば、長野県内のケヤキとしては第8位にランクされる巨樹。
佐久市岩村田から県道156号を東進すると、湯川に架かる昭和橋に向かって下り坂となり、そこが市街地の終端である。坂道の手前、左手の高台の上が王城公園。
ケヤキは公園の周縁部、眼下に湯川を見下ろす位置に立っている。主幹は途中で失われてしまったが、枝を扇形に広げた美しい樹形だ。
案内板に依れば、鎌倉から室町にかけて、ここには大井氏宗家が築いた大井城があった。城域は大きく三分され、その中央部が王城と呼ばれていた。大井氏は、文明16年(1484)に村上氏の攻撃に敗れて滅亡するまでは、佐久地方の支配者であった。
城は大井氏の支族によって再興され、その後は武田氏、次いで徳川氏の支配下となったが、平和な時代の到来とともに、やがて廃城となった。
ケヤキの樹齢は不詳だが、これだけの巨木である。500歳以上であっても不思議はない。人界の興亡をじっと見てきたことであろう。 |
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