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名称 追手神社のモミ (おってじんじゃのもみ)
名称の典拠 天然記念物指定名称(読みも)(注1)
樹種 モミ
樹高 34m(注2)
目通り幹囲 7.8m(注2)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 兵庫県丹波篠山市大山宮(注3)
〃 3次メッシュコード 5235−51−20
〃 緯度・経度 北緯35度06分20.6秒
東経135度07分26.8秒
国指定天然記念物(1994年3月23日指定)
撮影年月日 2010年6月26日
注1)兵庫県神社庁のサイトでは「追手」のよみは「おいて」となっている
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注3)1999年4月1日、多紀郡内4町が合併して篠山市誕生。旧行政区は多紀郡丹南町。さらにその後2019年5月1日、市名を篠山市から丹波篠山市に変更
国道176号鐘ヶ坂トンネルの南約1.5km、国道の西側山裾に追手神社が鎮座する。
祭神は大山祇命(おおやまつみのみこと)。創立年代不詳だが、昔ここが大山庄であったことより、荘園が創立した承和12年(845)からそう時を経ずに勧請された可能性が高い。
境内に入ると、「夫婦いちょう」と名付けられた2本のイチョウがあり、その先、拝殿に向かって左手前に、このモミの木が立っている。
地元では「千年もみ」と呼ばれているという。神社創建後、まもなく植えられたと考えられているのだろう。
モミは、スギと同様、直立性が強い樹種である。このモミも、ほぼまっすぐ立っている。
鋭角三角形の回転体のような樹形もスギと同じで、クリスマスツリーとされることも多い。ところが、このモミでは、頂部がなんとなくこんもりしている。かつて落雷に遭い、最頂部を失ってしまったようだ。被雷以前は、かなりの樹高を誇っていたと思われる。
幹には、下から見上げると反時計回りに回転しながら上方に向かう螺旋模様が見られる。この模様は最上部まで続いているようだ。また逆に、根の伸長方向も、螺旋の延長上にあるように見える。
国の天然記念物に指定されたのは比較的最近のことである。どうやら環境庁の平成元年巨樹・巨木林調査で日本一のモミとされたことが、大きな要因だったと思われる。
確かに素晴らしい体躯を有するモミで、樹勢も良好に見えるが、果たして本当に7.8mの幹囲があるのか、疑問がないわけではない。 |
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