ページタイトル:乙姫桜 当サイトのシンボル

画像:乙姫桜(全景) 名称 乙姫桜 (おとひめざくら)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 エドヒガン
樹高 13m(注2)
目通り幹囲 3.4m(注2)
推定樹齢 伝承400年(注2)
所在地の地名 福島県白河市金屋町
 〃 3次メッシュコード
       5540−51−46
 〃 緯度・経度
       
北緯37度07分31.6秒
       東経140度12分32.9秒
白河市指定天然記念物
      
(1963年1月18日指定)
撮影年月日 2010年4月24日
画像:乙姫桜

画像:乙姫桜(花)
注1)乙姫桜を所有する妙関寺が設置(設置年月不詳)
注2環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による





 柔らかなピンク色の、とても愛らしく美しい花をつけるシダレザクラである。「乙姫桜」とは、よくぞ名付けたものだ。
 乙姫桜がある日蓮宗妙関寺は、白河市役所の南西200mほど。市街地にあるお寺である。裏手には谷田津川が流れ、川沿いのプロムナードを歩くのも気持ちがいい(車も通る)。市役所までの途中には、姿の良いモミジもある。
 乙姫桜に話を戻そう。
 桜は山門をくぐってすぐ先。右手に立っている。朱塗りの山門と鐘楼と、そして乙姫桜と。朝日を浴びた姿は、まるで竜宮か浄土のように美しい。
 実はこの1週間前にも訪ねていた。インターネットの開花情報から、花には少し早いのは承知はしていたのだが、こちらにも日程の都合がある。翌週も晴天とは限らないので、敢えて訪ねたのだった。
 そのときの乙姫桜は、ようやく咲き始めたばかり。周辺には一面の雪。サクラと雪の対比もおもしろかったが、なんとしてもこの色が見たかった。それで再度の訪問となったわけである。もちろん、満開の乙姫桜には大満足。
 江戸時代初期、仙台藩主伊達政宗公が江戸に向かう際、荷物の中に、時の将軍家に献上するサクラの苗木があった。途中、妙関寺で休憩した折りに、住職が懇望して、そのうちの1本を賜った。それがこの乙姫桜だという話が伝わっている。
 他とは違うサクラなのだと、伊達政宗や将軍家を持ち出す気持ちも分かるような気がする。
 
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