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画像:お魂杉

画像:お魂杉(幹と並ぶ)
名称 お魂杉 (おたますぎ)
名称の典拠 「日本の巨樹・巨木林」(注1)
樹種 スギ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 9.3m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 岐阜県郡上市美並町高砂粥川
 
〃 3次メッシュコード 5336−37−93
 
〃 緯度・経度 北緯35度40分07秒
           東経136度54分45秒
天然記念物指定等 なし
撮影年月日 2004年8月10日

注1)1991年に旧環境庁から刊行
注2)その「日本の巨樹・巨木林 東海版」による





 美並インターチェンジで東海北陸自動車道をおり、長良川を渡って、県道315号を西にまっすぐ進んだ突き当たりが星宮(ほしのみや)神社である。
 天暦元年(947)、藤原高光が麓六社の一つとして創建したと伝え、修験道と深いつながりを持っていたようだ。神社であるが、虚空蔵菩薩を祀っている。
 虚空蔵菩薩は福徳と知恵増進の功徳をもたらすとされている。空海が室戸岬で修行したことで知られる虚空蔵求聞持法は、満願の日に明星が口から入り、成就するのだという。
 そんなことからだろうか、案内板によれば、虚空蔵菩薩は明星天子と呼ばれることもあるらしい。星宮の名はそのことに因んでいるようだ。
 ところで、虚空蔵の使いとされているのがウナギである。神社の横を流れる粥川(かゆかわ)はウナギの生息地として有名で、国の天然記念物に指定されている。この辺りの人は、信仰上の理由からウナギを捕って食べることをせず、かつては人の与える餌に争ってとびつき、掌に乗って食べるほどだったという。
 さて、粥川対岸の広い駐車場に車を置き、白砂を敷き詰めた参道を進むと、境内の中央に、株立ちの大きなスギが立っている。融合木のようにも見えるが、3本の幹は最頂部に至るまで、離れることなく寄り添って伸びている。
 「お魂杉」の名の由来を知らないが、この樹形と何らかの関係があるのだろうか。
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