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名称 オタチキさんのむく (おたちきさんのむく)
名称の典拠 「西条の巨樹」(注1)
樹種 ムクノキ
樹高 15m(注2)
目通り幹囲 6.0m(注3)
推定樹齢 不明
所在地の地名 愛媛県西条市中野甲
〃 3次メッシュコード 5033−61−65
〃 緯度・経度 北緯33度53分27.9秒
東経133度11分27.7秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2013年5月21日
注1)西条市環境サポーターが2009年11月に刊行
注2)まったくの目分量
注3)地上1.3mの高さにおける幹囲を実測
国道194号は、高知市の高知県庁前交差点を起点とし、西条市の加茂川橋南詰を終点とする。つまり、西条から高知に向かう場合は「上る」ことになる。
加茂川橋から上り始めてしばらくの間、194号は加茂川の左岸堤防上を走る。1kmほどで、川の蛇行に沿った緩やかな弧を描いて右に曲がるが、曲がりきったあたりで、右手にこのムクノキが見える。
ムクノキは、耕地内に浮かぶ小島のような所に立っている。(畦道を歩く以外に、そこに至る方法はない)
傍らの建物は、大太刀君神社というらしい。標記の樹名は「おおたちきみ様」が「オタチキさん」と転訛したもののようだ。
案内板に、由来が載っていた。
大太刀君神社の祭神は大太刀君大神霊璽(石川源太夫神霊)はじめ3柱。
高峠城の支城、高尾城の城主石川源太夫は文武両道に優れていたが、謀略によって誘い出され、不意討ちに遭った。武芸に優れていたとはいえ、多勢に無勢。源太夫、その嫡男、従者の計3名は壮烈な討ち死にを遂げた。それを惜しんだ主君の高峠城主が懇ろに弔い、亡骸をこのムクノキの下に土葬したという。(大太刀君の名に、源太夫の勇名ぶりが連想される)
確かに、ムクノキの下には石棺のような構造物がある。これが源太夫の墓なのだろうか。
訪問時は、ヤエムグラがその上を覆い尽くしていた。 |
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