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名称 大瀬の夫婦サイカチ (おせのめおとさいかち)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 サイカチ
樹高 15m(注2)
目通り幹囲 5.2m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 岩手県八幡平市大更(注3)
〃 3次メッシュコード 5941−60−67
〃 緯度・経度 北緯39度53分35秒
東経141度05分35秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2008年8月4日
注1)2001年7月に「風景の生命を守る地域づくりネットワーク」が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)2005年9月1日、岩手郡内3町村が合併して八幡平市誕生。旧行政区は岩手郡西根町
国道4号沿いの道の駅「にしね」から、1.2kmほど北に向かう。現在の国道は、松川を渡る手前でバイパスに入るが、そちらには行かず、旧道で松川橋を渡る。橋を渡る際に、左手の左岸(北岸)堤防沿いにサイカチが並んでいるのが見える。(脇見注意)
案内板によれば、ここは旧津軽(鹿角)街道の渡し場だったらしい。大瀬は「おせ」と読むようだが、浅瀬が広がって川を渡りやすかったのだろう。サイカチは旅人の目印になっていたのかも知れない。
また、サイカチは「再勝」に通じるというので、かつての武将葛西氏が再興を祈って植えたとする伝承もあるようだ。
サイカチは、最近大枝を整理されたらしい。特に太い方が大きく切られたようだ。樹勢に衰えが見られた故の処置だったのだろうか。
残念ながら、川の方に伸びていた大枝を失ってしまったようだ。見た目に標記データほどの幹囲が感じられなかったのはそのためだろうか。また、根元を(堤防強化のため?)土盛りしたということなので、それも関係しているかも知れない。(案内板では452cmとしている)
幸い、この地にも山や川、建造物のほか、木や森、植生などの生命活動も風景の一部として大切にしようとする動きがあるようだ。案内板を設置してくれた「風景の生命を守る地域づくりネットワーク」の活躍を期待したい。
※上記NPO「風景の生命を守る地域づくりネットワーク」平成25年度事業報告書によると、同年9月16日、台風18号による松川の洪水で、このサイカチは流失してしまったようだ。残念なことである。(2016.12.12追記)
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