ページタイトル:大歳神社のムクロジ ロゴ:人里の巨木たち

画像:大歳神社のムクロジ(幹と並ぶ) 名称 大歳神社のムクロジ
    (おおとしじんじゃのむくろじ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ムクロジ
樹高 20m(注2)
目通り幹囲 4.9m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 広島県広島市佐伯区湯来町大字下(注3)
 〃 3次メッシュコード 5132−62−68
 〃 緯度・経度 北緯34度33分14.6秒
           東経132度20分59.0秒
広島市指定天然記念物(2006年3月28日指定)
撮影年月日 2015年3月15日

注1)2011年3月25日に広島市教育委員会が設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)上記案内板による
注3)2005年4月25日、広島市に編入。旧行政区は佐伯郡湯来町





 2003年に廃駅となったJR可部線水内駅の一部が残され、公園となっている。大歳神社はその裏手。鎮座地は市境にあたり、大歳神社の裏山はもう安芸太田町である。
 社殿の横に、境内の主のような顔をして、大きなムクロジが立っている。
 それもそのはず、このムクロジ自体は登録されていないが、訪問時現在で環境省巨樹データベースにあてはめれば、広島県内随一のムクロジ巨木に相当する。
 ところで、大歳神社の南方を東進する太田川(おおたがわ)は、そこから500mほど上流の地点で、北上してきた水内川(みのちがわ)と合流する。案内板からの孫引きで恐縮だが、江戸時代後期の「芸藩通史」に「民産川舟遣い、浮業の者、農より多し」と記されているそうで、このあたりには舟運に携わる者が多かったようだ。
 水量豊富な川の合流点であることは、このように利点もあるが、たびたび水害に見舞われる欠点もある。
 このムクロジが根上がり状態となったのも、太田川の氾濫で根を洗われた結果と、案内板は説明している。
 艱難を耐え抜いたムクロジなのだ。
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