ページタイトル:八幡神社のムクロジ 当サイトのシンボル

画像:八幡神社のムクロジ(幹と並ぶ)

画像:八幡神社のムクロジ(実と種)
 ムクロジの実と種
名称 八幡神社のムクロジ
    (はちまんじんじゃのむくろじ)
名称の典拠 天然記念物指定名称より(注1)
樹種 ムクロジ
樹高 28m(注2)
目通り幹囲 5.0m(注2)
推定樹齢 400年(注3)
所在地の地名 京都府京丹後市峰山町鱒留(大成)(注4)
 〃 3次メッシュコード 5335−20−51
 〃 緯度・経度 北緯35度32分46秒
           東経135度01分09秒
京丹後市指定天然記念物(2008年7月8日指定)
撮影年月日 2012年5月12日

注1)正確に言えば、「八幡神社ムクロジ」が指定名称で、「の」がないが、私のWEBサイトでは勝手に加えさせてもらった
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)京丹後市の公式WEBサイトによる
注4)2004年4月1日、3郡にまたがる6つの町が合併して京丹後市誕生。旧行政区は中郡峰山町





 大成(おおなる)の八幡神社境内のムクロジ。2012年5月現在、日本一のムクロジ巨木である。(環境省巨樹データベースによる)
 樹下に実が落ちていた。ムクロジの実が熟すのは晩秋。従って昨年の実だ。
 あまり身近にある木ではないので、知る人ぞ知るといったところだが、ムクロジの実には有毒成分サポニンが多く含まれている(食べてはいけない)。このサポニンには界面活性作用があり、水中で揉み出すとよく泡立つ。石鹸代わりに使われたこともあるようだ。食べさえしなければ、有用な実なのである。
 この実の中には、真っ黒い球形の種が隠れている。とても堅くて、羽子板で撞いたくらいではつぶれないので、追羽根の羽根の芯に用いられた。(追羽根は女児が正月に興じた遊び。今はもうほとんど見なくなった)
 今まで見たものに比べ、このムクロジは、さすがに大きい。
 しかし、寄る年波には勝てないようで、この冬折れた大枝が根元に横たわっていた。木材で補強し、ワイヤで補助していたにもかかわらず、折れてしまったようである。ただ、今すぐどうこうというほどの樹勢ではなさそうだ。
 せっかく日本一になったのだから、少しでも長くその座を温め続けて欲しいものだ。
 
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